ソーシャルディスタンス その1

BVG(ベルリン市交通局)のコロナ対策
1.5m間隔を取りましょう。
ケバブ串2本分だそうです。
ソーシャルディスタンス その1_c0021859_17161547.jpg
ちなみに、日本でも食べられる今の形のドネルケバブは、ドイツのトルコ移民がベルリンの「ムスタファズ・ゲミューゼ・ケバブ」で始めた、ベルリン発祥なのでした。
「ムスタファズ・ゲミューゼ・ケバブ」は激うまです。

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# by yurikamome122 | 2022-01-18 17:47 | ベルリン散歩 | Trackback | Comments(2)

ベートーヴェンの交響曲のこのカップリング、5番-1番の順番と、そして何よりムーティ。

ベートーヴェンの交響曲のこのカップリング、5番-1番の順番と、そして何よりムーティ。_c0021859_18570446.jpg これもフリマでゲットした1枚。ムーティとフィラデルフィアのベートーヴェンの5番と1番のカップリング。
 都会的に洗練されて颯爽とスポーティーでスマートで、そんなベートーヴェンは成熟した都会の現代にまさにふさわしく、4楽章の大勝利を予感しているようにも感じる花散らしの疾風のような1楽章のあの動機からしてもう来年こそは良いことがありそうな今日の大晦日に聴くべき1枚。
 冒頭から歌いまくり、攻めまくりのこの演奏は、もう徹底して人生肯定の応援歌にきこえるわけですわ、勇気百倍!!。
 個人的に、ベートーヴェンが書いた最高にカッコいいパッセージの一つと思う第4楽章の出だしから運気急上昇、ムーティのタクトが悪運だろうが新型コロナだろうがバッサバッサと切り捨てるがごとくの快刀乱麻の快進撃!、この曲の最後、悪運の上から下品に何度もけちょんけちょんに踏みつけるが如くのあの和音の連打もおめでたく、最後に華々しく響き渡るハ長調も祝祭的。
 そしてその後に、冒頭意表を突いて始まる1番がまた初々しく伸びやかで、歯切れが良く、清々しく、「年の初めの例し(ためし)とて」「祝(いお)う今日こそ 楽しけれ」新たに迎える新年が希望に満ちているように屈託なく歌いまくり、突進する推進力が「終(おわり)なき世の めでたさを」。
 年末年始は、紅白でも第9でもワグナーでもどれも良いけど、「運命」と1番をこの順番で聴かねばならない。これこそ「クラヲタ」の正しい年末年始の過ごし方と思うのであります。


 皆様、良いお年を!!
  そして、明けましておめでとうございます。


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# by yurikamome122 | 2021-12-31 19:01 | 今日聴いた曲 | Trackback | Comments(0)

ケーゲルの「エロイカ」が「ドイツらしい響き」で素晴らしかった件

ケーゲルの「エロイカ」が「ドイツらしい響き」で素晴らしかった件_c0021859_03255292.jpg 先日フリマでゲットした旧東ドイツのドレスデン・フィルを指揮したケーゲルの「エロイカ」が個人的に自分の思っている「ドイツらしい響き」で嬉しかった件。 ケーゲルというとピストル自殺とか、「幻想交響曲」でお寺の梵鐘を使ったお化け屋敷のような5楽章とか、ノーノの曲での切実な佇まいなど、個人的印象では猟奇的とまでは言わないけど不気味さを孕んだ指揮者という認識ではあるのだが、そんなことはない。渋く味わいのあるオーケストラを存分に歌わせて、久しぶりに「エロイカ」を聴いたと言う気にさせてくれた。この曲はいい曲だ。
 で、ここで出てしまった。悪いクセが。
ケーゲルの「エロイカ」が「ドイツらしい響き」で素晴らしかった件_c0021859_02131704.jpg
ケーゲルの「エロイカ」が「ドイツらしい響き」で素晴らしかった件_c0021859_02143275.jpg その路線ではと思いブロムシュテットのドレスデン時代の演奏を聴き、これがまたシュターツカペレ全盛期の響きが素晴らしく、勢い余りデイヴィスを聴いてみるとさすがの貫禄とこれがまた。しかしながら、演奏がイケメンのくせに硬派な佇まいを見せるブロムシュテットに個人的には紙一重で1票。「男は黙ってサッポロビール」。
ケーゲルの「エロイカ」が「ドイツらしい響き」で素晴らしかった件_c0021859_02144841.jpg ブロムシュテットと言えばゲヴァントハウスの新録音がある。私としては最近やっと耳慣れてきた古楽演奏のテンポを、この指揮者特有の優美なフレージングと伝統あるこのオーケストラの個性で行うことで、伝統と風格が加えられて、透明で洗練された古楽奏法の意味を再認識させてくれる。
ケーゲルの「エロイカ」が「ドイツらしい響き」で素晴らしかった件_c0021859_02152631.jpgケーゲルの「エロイカ」が「ドイツらしい響き」で素晴らしかった件_c0021859_02153725.jpg ところで一昔前はゲヴァントハウスと言えばマズアだけど、新録音は貫禄のある大きな構えの響きの立派さもさすが旧東ドイツで№1だけある。しかし、オケの響きの味わいで行けば旧録音も捨てがたい。
 ケーゲルの「エロイカ」が「ドイツらしい響き」で素晴らしかった件_c0021859_02145994.jpg更に遡るとコンヴィチュニーの正調ベートーヴェン、まさに有無を言わせない荘厳な貫禄で聴かせる演奏も今時ではないが響きの説得力は強烈で、この演奏はマズアどころではない。いつの間にかその手に乗ってしまい聴き惚れて通してしまった。
ケーゲルの「エロイカ」が「ドイツらしい響き」で素晴らしかった件_c0021859_02161789.jpg しかしながら今更ながらこの路線で一番しっくり腑に落ちて聴いてしまったのは、スウィトナーがベルリンのシュターツカペレと入れたヤツ。編成を刈り込んだような響きなんだけど、かといって古楽演奏とは一線を画し響きの豊かさは保たれて痩せていない。それでいて誠実さを感じる演奏が、ベルリンのシュターツカペレのやはり伝統を感じる美しい響きで具現されていて、聴き終わった後の心に味わい深い印象と名残惜しさを残してくれる。ケーゲルの「エロイカ」が「ドイツらしい響き」で素晴らしかった件_c0021859_02163191.jpgこの後に東西ドイツ統一直後にバレンボイムがこのベルリンのシュターツカペレと入れたものは、まだスウィトナー時代の響きを保ちつつ、重量感と貫禄と勢いと、バレンボイムの聴かせ方でこれも面白かった。でも、スウィトナーの後だと率直さに欠ける、いやスウィトナーが工夫が足りなくきこえるとも言えるけど、イヤイヤ、案外細かく聴くとなかなかどうして、スゥイトナーも丁寧なものですゼ。だからこそ分かるような工夫などしなくとも最後まで味わいで聴かせる、これは絶品の十割そばのようなものですよ。
ケーゲルの「エロイカ」が「ドイツらしい響き」で素晴らしかった件_c0021859_02165333.jpgケーゲルの「エロイカ」が「ドイツらしい響き」で素晴らしかった件_c0021859_02173838.jpg ベルリンと言えばもちろんベルリン・フィル。これが旧東ドイツのオケとはガラリと印象が違う。で、やはりカラヤン、の前にクリュイタンスを聴いてみると、これが流麗で明晰でモダンな演奏を、ドイツの王者の響きのさすがの貫禄のベルリン・フィルを駆使して現していて耳が洗われる。ほぼ同じメンバーで行われているであろうカラヤンの2回目の全集からの演奏はよりスポーティー。しかしながら第2楽章の湧き上がるようなスケール感は魅力的だと思う。
ケーゲルの「エロイカ」が「ドイツらしい響き」で素晴らしかった件_c0021859_02175230.jpg これら2種はよく言われるようにフルトヴェングラー時代の、旧東ドイツのオケに似た香りがする演奏で、70年代に入るとクーベリックはこの指揮者らしくディテールにこだわった彫琢の行き届いた丁寧な演奏で特に2楽章は印象深く名演だと思う。ケーゲルの「エロイカ」が「ドイツらしい響き」で素晴らしかった件_c0021859_02172575.jpgケーゲルの「エロイカ」が「ドイツらしい響き」で素晴らしかった件_c0021859_02170669.jpgカラヤン3度目と4度目の全集ではもう・・・・語り尽くされたこれらの演奏は、好き嫌いはあるとしても、でも聴けば圧倒的。やはり正当に評価されるべき立派なもの。だけど個人的には「交響曲」というよりは、半分「交響詩」といいたくなるような演奏ではある。
ケーゲルの「エロイカ」が「ドイツらしい響き」で素晴らしかった件_c0021859_02191741.jpgケーゲルの「エロイカ」が「ドイツらしい響き」で素晴らしかった件_c0021859_02181058.gif で、フルトヴェングラーはテイクによって雰囲気が違いすぎなのは時代背景もあり仕方がなく、また戦中、戦後では響きが違うのはとても気になるのだけど、それはさておき、やはりベルリン・フィルはベルリン・フィル、他のドイツのオケとは一線を画するのはこの時代から続いている。だけれど、フルトヴェングラーの演奏は聴き手に違うものを更に要求する。
 これらの中では、この曲から麻薬的な聴く快感に溺れさせるのはカラヤンの3度目か4度目の録音。また時代的な文学的知識を前提に、その時代の疑似体験をするのであればフルトヴェングラーの1944年の録音はウィーン・フィルであるけれどもやはり何か憑き物が憑いたような印象。でも文学的な印象を求めず、音楽的な時間に浸るならスゥイトナーかな。
 エロイカばかり朝から16種類、更にミュンヘンなどの他のドイツのオケやウィーン・フィルなどヨーロッパのその他の演奏やもちろん我が国日本、アメリカなどの演奏も次々興味が尽きないのだが、理性が「よゐこの時間はもう終わり、そろそろいい加減に寝なさい」というのでいい加減にします。


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# by yurikamome122 | 2021-12-29 03:58 | 今日聴いた曲 | Trackback | Comments(0)

2ランクアップの音質向上、超オススメ、無茶苦茶コスパも最上級。接点復活に「スクアラン・オイル」

 接点復活剤としてのスクアラン・オイルは効果絶大で、接続ケーブルを外し、その接点に2,3滴落とし、元の通り差し込むだけで良い。どこに使っても効果はあるが、DACからアンプ、スピーカーまでの接点に全て垂らしてみたら、ウチではパワーアンプ-スピーカー間の効果が一番大きかった。でも以前のケースでは、アンプ-アンプ、DAC-アンプの方が大きな効果が出たところもあった。
 いずれにせよ、少量でも1本買えばおおかたの接点全てに試すことは可能なので、それがオススメ。歌う弦楽器に響きが紡ぎ合う管楽器、そして胸を打つ打楽器!!。スピーカーの間の空間表現はより自然になり、前後感が自然でリアル、そして透明になった。不思議なことに小口径スピーカーにありがちな高音のきつさまで自然になった。
 接点復活剤なので塗りすぎたとしても隣の端子とショートすることはないので大丈夫。
 化粧のことはあまり詳しくないので分からないが、スクアランというのは皮膚の保湿剤などとして使われたりするものらしく、そう高価なものではない。音質向上のためならスクアランならメーカーにこだわることはないと思う。に少量、接点の数がたくさんあったとしても、それらに数滴垂らす程度であれば、1000円程度で入手可能、銘柄にこだわるつもりは全くなかったのでドイツのAmazonで一番安い約9ユーロのを買った。
 以前秋葉原のどこかで、トライアソシエイツという会社の「磁気処理スクアラン」という商品が1本2500円くらいで売っていたけど、それも良いのだが、磁気処理をしていなくとも化粧に使うスクアランで十分に効果が期待できる。Amazonなどでもお手軽に入手可能。
2ランクアップの音質向上、超オススメ、無茶苦茶コスパも最上級。接点復活に「スクアラン・オイル」_c0021859_23213379.jpg

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# by yurikamome122 | 2021-12-22 23:27 | オーディオ | Trackback | Comments(0)

ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団 2021年12月演奏会 メータ指揮、マーラー:交響曲第3番

ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団 2021年12月演奏会 メータ指揮、マーラー:交響曲第3番_c0021859_05590683.jpgベルリン・フィルハーモニー管弦楽団 2021年12月演奏会
公演日:2021年12月17日(金)
開場:19:00
開演:20:00
会場:フィルハーモニー
メゾ・ソプラノ:オッカ・フォン・デル・ダメラウ
ベルリン放送女声合唱団
ベルリン大聖堂児童合唱団
指揮:ズービン・メータ

マーラー:交響曲第3番
途中休憩なし

座席 左側Dブロック1列2番

 85歳のメータは足を引きずりながら登場。ロス時代、エキゾチックでスポーティーなマチネーアイドルだった彼の面影はなく、自分の席から遠目に見る彼は老人であった。しかしながら決して背の大きい人ではない、と言うかむしろ背の小さい(実際私より小さいはずだ)指揮者なのだけどこの人のオーラは強烈で、むしろ大男に見えるからさすがだと思う。
 その足下も危ない老人が、ゆっくりと歩み、指揮用のイスのよじ登り、以前使っていたものよりも多分長いと思われるタクトを振りかざすとホルンが吠える。充実の冒頭はベルリン・フィルの威力を感じた。対向配置でステージ下手奥のコントラバスが8人もいる大編成は指定通り?コンマスは樫本大進。
 全体として遅めのテンポ設定は意図によるものか、それとも身体的なものかよく分からなかったけど、リズムはやや重め。大音量を出す場面ではタクトを握りしめ拳で一撃でもなく、かつてのように、たたみ込むときはフェンシングのようにタクトを使い、その先からもの凄い集中力を発信するでもなく、大きな流れで音楽を両手を大きく広げ開放をしていた。それに反応するベルリン・フィルがこの老人に食らいついてゆく。
 もともとマーラーの交響曲は「オケ・コン」のような要素が強いと言うか、シューマンやワーグナー、ブルックナーのように音色を積み重ねオケをガンガン鳴らすのではなく、80人以上はいようかという大編成でも、それをフルに鳴らすことはあまりない曲なのだけど、それだけにこの名手の集団は個性が引き立つし、それを包み込む弦の弱音から強奏まで変わらない透明感は凄い。
 1楽章の行進曲はリズムが今ひとつ弾まないのだけど、ゆったりしたテンポと鉄壁の合奏力と重量感でスケール感は凄い。
 1楽章が終了して合唱団やソリストはここで登場。結果的に取れた十分なインターバルの後に2,3楽章もテンポ遅め、でも充実していた。ベルリン・フィルはイスラエル・フィルのようにメータとの一体感とまでは行かないけど、弦の音色も様々工夫してあって、その変わり様はカメレオンのようだったし、ロマンティックな樫本大進のソロも繊細だった。3楽章のポストホルンはこれがまた巧い、客席の上手側のどこかからか響いてくる。
 続けて演奏される4楽章以下は暗く不気味になりすぎず、フォン・デル・ダメラウ、これは凄い歌手なのではないかと。声量や声質ももちろんだけど素晴らしく巧い。「おお、人間よ! 注意して聴け!」も深みがあって良かった。第5楽章、子供も天使も爽快な歌唱。2016年のイスラエル・フィルはテンポが速めの印象だったけど、今日の演奏は遅い。ここまでで1時間15分以上はかかっていたのではないか?。
 そして6楽章。1時間以上演奏を続けてクタクタのはずなのに弦も管も安定したピッチで透明感を失わない凄さ。さすがにこれはベルリン・フィル。そしてそのベルリン・フィルの透明な弦をガンガン歌わせてもうゴージャスそのもの。同じベルリン・フィルでもハイティンクのように活き活きとオケに響かせながら様々演出してゆくのとも違い、アバドのように思いっきり歌いながら盛り上げてゆくのとも違い、エキゾチックな神秘の中、温かく歌わせながらベルリン・フィルの感度が感じる演奏だった。
 メータの指揮が、かつてのような快刀乱麻を思わせるバトン裁きではないけど、ビシバシ思いが伝わるのはさすがだと思う。2016年の録音では19分足らずで終わる快速(とは言え実は結構身の詰まった)演奏だけど今回は22,3分はかけていた。曲が進み、イスに腰掛けた老巨匠が足を踏みならすほどの強烈な最後の試練の後に、ラストの救済のファンファーレの中、の怒濤のような肯定の透明でありながら分厚い拡がりの響きの強力な弦はこのコンビを聴く喜び。ホールいっぱいに拡がる凱歌の中を木霊するティンパニ、そして澄み渡る最後の和音が終わったときにはホール全体が放心状態で、恐らくは10秒、15秒くらいは沈黙だった。その後に今度はステージからではなく客席からの大音響、怒濤のブラボーに聴衆全員立ち上がっての拍手。
 あんなにもの凄いオーラをビシバシ放ち続けたメータは再び足下の危うい疲れた老人に戻り、慎重に、慎重に椅子から降りる。
 メータという人は、この美しい強烈なオーラがこの人の所以なのだと思う。以前、スマホを覗きながら通りを歩いていて、なんだか後ろから何か来るなと思って立ち止まり振り返ると、そこにズービン・メータその人が僅か1,2mくらいの所に立っていたと言うことがあった。その時初めて超一流の人のオーラというものを感じたのだけど、今回それを再体験した。
 ザックリ記録したけど、実はもっと様々な事が起こっていた。演奏上の工夫により気づかせるのが、例えばバーンスタインのようにややあざとく感じなくもないと言うことがなかった。専門家なら「あそこの処理はこう」「あの部分はこう」という事も言えたと思うけど、自分にはそれを書く知識がないのが残念、それくらいたくさんいろいろと聴けたし、それをもっといろいろとかけたのだろうと思う。
 ずっと思い出に残しておくしかないのが残念だと思う。


ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団 2021年12月演奏会 メータ指揮、マーラー:交響曲第3番_c0021859_06030653.jpg

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# by yurikamome122 | 2021-12-17 00:00 | コンサート | Trackback | Comments(0)