J・W・ストール/パリ音楽院管弦楽団/ブリュメールでJ・シュトラウスⅡ、「こうもり」からチャルダッシュ

c0021859_1711230.gif 我が国で言えば、ニューブリードのバンドマスターの三原綱木がNHK交響楽団あたりを指揮して、全盛期の佐藤しのぶあたりと何かを録音するような景色と言えばよいのかどうか、歌手を見て思わず「エッ!!」と口にでてしまった。こんな録音があったんだ、えっ、マジ?。何かの間違えか?、全曲あるのかな、それはさすがにないか。
 録音のデータがないのでハッキリしないのだけど、この顔ぶれからして50年代の終わりから60年代の初め頃だと思う。
 ブリュメールというのは1950年代の後半あたりに活躍したフランスのソプラノ歌手、ルイ・フレモーやロザンタールなんかとともに録音も幾つかある。ここでは元のドイツ語ではなくフランス語で歌っている。オケは、自分としてはクリュイタンスの印象が強いパリ音楽院管弦楽団。指揮しているのはあのJ・W・ストールと言うのが驚き。
 仮に60年の録音とするとブリュメールは39才、ストールが47才。
 演奏はと言うと、オーケストラの響きが明るく都会的、どことなくオッフェンバック的な香りがしないでもないあまり粘らない、ジプシー的というのはちょっと違う表現なんだけど、ラッシュに入ると弾むリズムが洒落ていて、熱い情熱と言うよりもカンカン踊りのような雰囲気がなきにしもあらず。だけどオケも指揮者も双方が目指す響きが一致していたかどうかはもちろんこの録音から私には判りようもないのだけど、でもとはいえその響きがとっても心地いいので引き込まれてしまう。そしてなんと言ってもブリュメールのロザリンデが素晴らしい。フランス語でもドイツ語でも、私はどの道歌から意味を聞き取ることはないのだけど、フランス語が気になるかと言えばそうでもない。それよりもそのオッフェンバック的な響きにはフランス語の方が似合うのでは?。

 70年代、深夜0時になるとFM東京では今でも続いているようだけど、「ジェットストリーム」というのがやっていて、そもそも私のフランスへの憧れはここから始まったのだけど、そのオープニングを演奏していたのがこのストールだった。ヒョッとしてこのチャルダッシュの録音は年代的にはこの「ジェットストリーム」のテーマにした「ミスター・ロンリー」を録音した頃?。
 彼が本格的に活躍をし始めてしばらくして、50年代の初めに自身の楽団を結成してフランク・プゥルセルの名前でもう既に活躍していた、シャンソン歌手などの伴奏で活躍していた頃にこのスター歌手と花形オーケストラでこれを入れていたという、
はさておき、珍しいというのもあるけど、演奏もなかなか気が利いていてよろしいという、なかなかの発見であったのだけど、そもそもなんでこのメンツの指揮者のお鉢がプゥルセルに回ってきたのかが不思議な気がしなくもない。

by yurikamome122 | 2015-08-03 17:22 | 今日の1曲