バルバラで「黒いワシ」

c0021859_11211615.jpg バルバラといえばチケット即完売のシャンソンの女王。
 人格者というか、もう女神のような存在に近かったのかも、いやそういう事は彼女自身いやがるだろうけど、でも彼女のユニークさは、彼女の歌を、詩を聴くために人々はどこへでも行ったし、彼女自身そういう聴き手を大切にしたらしい。
 ディディエ・ドコワンの小説「眠れローレンス」にインスパイアされたと言うこの歌は、その小説の主人公「ローランス」に捧げられた。
 この曲との出会いは、たぶん中学生だったと思う。音楽室かどこかで、いや、中学校の音楽室だった。
 放課後、面白くて人気のあった音楽の先生がこれをかけていて、音楽室に遊びに行ったときに聴いた。
 先生にカセットに入れてもらって、それこそ何度も。
 フランス語の洒落た響きと曲のカッコよさ。っていうか、言葉がわからなくても引き込み吸い寄せられるバルバラの歌がカッコよすぎ。フランス方面に興味が出た始まりがこれだった。
 歌詞をちゃんと読んだのはちょっと後だったけど、バタ臭くってファンタジックでメルヘンな世界。
 ちゃんとCD買ったのはつい最近、中古CDに目が留まりつい。
 歌とともに70年代のやはり多少夢見がちな憧に満ちたあの頃が今聴くとこの歌詞と曲にダブったりするわけです。
 岸洋子なんかも日本語で歌ってたりするけど、バルバラの迫力は圧倒的、さすがに今聴いても引き込まれる。

youtubeがあった。もちろんバルバラの。


by yurikamome122 | 2015-03-23 19:12 | 今日の1曲

ハイティンク指揮、アムステルダム・コンセルトヘボウ管弦楽団の81年録音で、ブルックナーの交響曲第9番

c0021859_2211391.jpg 先だっての全集の録音が65年の録音なので16年後の再録音。ハイティンクの成長とよく言われたのだけど、演奏を聴いてみると表現しようとする方向が違うように感じる。
 確かにきめ細やかさや響きの芳醇さなど、あの頃聴けなかったものはたくさんあるのだけど、それらを手にしたハイティンクがどんなものでも表現できそうな深みを感じる演奏をしていて、ここにきこえた世界観は漆黒の宇宙の彼方からきこえる神秘的で吸い込まれそうな澄み渡った世界。
 若かった頃、アグレッシヴにこの曲を攻めて、荒々しい岩山の頂で、雲間から稲妻が光り轟く雷鳴の中、雷に打たれるような世界とは全然違う。それはそれで圧倒的で、やはりブルックナーの世界だと思ったのだけど、81年のこの録音の深遠さ、静けさ。アダージョ楽章など自分一人乗り込んだ宇宙船がどんどん地球を離れて、家族や社会に囲まれた日常から乖離していき、美しい輝く星の彼方へと吸い込まれてゆくようで、そこで拡がる圧倒的な大パノラマに日常を去る名残惜しさや寂しさが入り交じったような切なさと。
 やはりこれは、ハイティンクの成長ももちろんあるけど、どちらの表現も可能だったこの曲へのハイティンクのアプローチの変化と感じるのです。
 そしてそれがコンセルトヘボウ大ホールの豊かな響きを捉えた録音が優秀で、そんな演奏を、まるで宇宙が鳴り響いているようにきこえる録音なわけなのです。
 今、改めて聴いて、この曲の違った面を同じ指揮者の同じオーケストラの演奏から聴くことができて、私にとりこの曲の魅力が拡がった気がするのです。
 そして、この頃のオランダのPHILIPSの録音スタッフが優秀だった。彼らの知り尽くしたこのホールで、これだけの臨場感の録音も凄い。
 演奏も録音も魅力ありすぎの朝から泣ける1枚でありました。

 あ、でもこれからハイドン一生懸命聴かなきゃ。

by yurikamome122 | 2015-03-23 10:48 | 今日の1曲

ハイティンク指揮、アムステルダム・コンセルトヘボウ管弦楽団でブルックナー交響曲全集

c0021859_1947939.jpg 昨日、今日はアトリエにこもりきりで明日、明後日、来週の水曜日の講義の勉強をかぶりつきで、その間、ハイティンクの1回目のブルックナー全集を0番から9番まで通して聴いてみた。
 ハイティンクは若かった。1番古い3番を録音したのがコンセルトヘボウ管弦楽団に就任して2年目の弱冠34歳。最後に録音された1番が43歳。
 後に80年代に再録音した7番から9番の演奏からきこえた世界観とは全然違う。
 豊かな響きのアムステルダムのコンセルトヘボウ大ホールを鳴らしに鳴らし、気の温もりを感じる暖かい響きの木管がさえずるなか、情熱が煮えたぎる弦が熱く歌い、アグレッシヴに金管が吼え、スペクタキュラーに熱く情熱的に、強烈で威圧的で圧倒的な演奏を聴かせている。
 7番や9番のスケルツォ楽章などは、もう溢れんばかりの感情むき出しの地鳴りのような演奏。ハイティンクのうなり声も聴ける6番も滑らかなフレーズに込められたハイティンクの熱いパッションを感じたりもする。
 激しいこれらの演奏をしていた頃は、ハイティンクはまるでバカかチョンのように罵られて、能なしの木偶の坊扱いだった。みんななにを聴いていたんだろう、なかなかどうして、恐ろしい指揮者ではないか。
 この演奏から聴けるのは30代から40代にさしかかったハイティンクの野心と信念のような気がする。9番の1楽章のコーダに加えたティンパニの強打は、私にはその現れにきこえる。
 採用している版は後年の録音のものと一緒のようで、でも1965年に録音された9番でも80年代の録音で聴かれる1楽章のコーダのティンパニの強打はもう早くもお目見えしている。
 この強打は一体どんな根拠があるのだろう。
 それにしても、でもやはりこの9番も8番も7番も聴き応えがあるのはこのオーケストラの美しさとハイティンクの響き、うたいまわし。
 ハイティンクはこの頃、たぶんブルックナーにウムを言わさない圧倒的な絶対神を感じていたのかなとも思った。
 でも後年のこの作曲家から神々しいまでの深々とした拡がりを感じる演奏をする彼の源流はこの録音のもっとも早くに録音された第3交響曲、第4交響曲に感じる憧れのようなものに感じたりもするわけです。

by yurikamome122 | 2015-03-20 19:47 | 今日の1曲

サヴァリッシュ指揮で、シューマンの交響曲第1番「春」

c0021859_22582515.jpg むちゃくちゃ好きなシューマンの、その交響曲第1番、その名も「春」。もっともシューマン自身のポリシーもあってか名前はあとから削除されたけど、でもこの曲は、私にはどう聴いたって「春」なのです。
 冒頭のファンファーレからして、そして瑞々しい息吹を感じる軽快で爽快な第1楽章は「春」じゃなくってなんなのだと。
 このサヴァリッシュの古い録音は、なんたって東ドイツ時代のドレスデンのオケが素晴らしく美しすぎて切ない。
 だんだんクレッシェンドいてゆく音楽が朝日のように爆発して、そこいら中が爽やかな朝の目覚め。歌心に満ちあふれたこの演奏は、しなやかなフレージングにビートに合わせたかのようなヴィヴラートに、溢れ落ちる朝露のような木管の瑞々しさは新鮮な生野菜のようでもあり、高原を渡るそよ風のようでもあり。そしてそれらを照らす木漏れ日のように眩しく変化する金管楽器の輝かしさ。
 そして若葉が眩しい草原のような魅惑的な弦楽器の響きのぶ厚さは、なんでも包み込む母なる大地のように盤石で、なんたってペーター・ゾンダーマンのティンパニのビシッと決まったハードスティックカッコよさもホレボレなのであります。
 それにしても、このアンサブルの凄さは聴いていて鳥肌が立つほど凄いけど、それにエメラルドグリーンの深みのある色彩感の響きに、今日の春うららにワクワクするように胸が躍り、それでいてあまりの美しさに泣けてくるほど心地よい演奏でありますよ。
 この演奏を聴いていると思うのです、「だれだ、シューマンのオーケストレーションがヘタだなどと言ったのは」。

by yurikamome122 | 2015-03-17 12:34 | 今日の1曲

R・シュトラウス作曲、「変容」

c0021859_2342147.jpg 4年前の今日、午後2時46分ごろ、三陸沖を震源とするマグニチュード8・8の巨大地震があった。
 あの日のことはハッキリ覚えている。前職在職中だったあの頃、会社の自分の席に座っていると、急に揺れが来てだんだんと大きくなり結構長く続いた。
 鉄筋コンクリート造りの3階にいたのだけど、それが結構揺れにあわせてスポンジのようにしなっていたのは驚いた。中区では震度5強だった。
 テレビでは津波がどんどん押し寄せ、有無も言わさず、容赦なくなんでもかんでも押し流していった。テレビの画面の、中継の様子を見ていて涙が出たのは人生初めてだった。
 横浜市の中心部ではビルの外壁の剥落や、液状化や地盤の沈下で道路の地割れ、水道管の破裂など既存のビルまわりで様々なことが起こり、根岸の製油所でも火災があり、「ハマボウル」で天井が崩れ、10人が下敷きになった。緑区、都筑区、鶴見区では停電、市営バスも電車も全部止まった。
 被災地ではそれどころではない、仙台では海岸に200~300人もの遺体が見つかり、福島の相馬では津波で300人が亡くなったという。自分の人生の第二の故郷であると思っている福島県が東京電力福島第1原発は「原子力緊急事態宣言」を発令し放射能漏れの危険があるため付近住民には避難勧告が出された。
 自宅ではエレベーターが止まっているので11階まで階段で上がり、自宅にはいるとガスが止まっていて今夜はお風呂もおみそ汁もなし。自作のシステムや装置が被害に遭い、でもそれくらいで済んだのだからよかったかも知れない。
 想像もしなかった範囲で、想像もしなかった多くの命が、悔しさや、無念と寂しさを、哀しさを身体中で感じながらこの世から旅立つという残酷な過程を経てこの世を去り、残された人になすすべを与えないという苦しみを味合わせるという大自然の営みの非常さを見せつけ、私の近しかった友人の家族をものみこみ、彼自身を自殺に追いやり、今日、明日を見据えつつ穏やかに今日の日を終える自分自身、そして社会を傲慢とも感じる今日1日でありました。
 
 昨日に続き、サー・ジョンの指揮で、R・シュトラウス作曲、「変容」

by yurikamome122 | 2015-03-11 22:54 | 今日の1曲

インターコネクトケーブル自作 その2

 前回作成したインターコネクトケーブルは、それなりにと言う以上に効果を発揮したのだけど、アースがむき出しというのはどうも不安で、やっぱり絶縁した方がいいだろうと思い、どうせなら防振対策も行う事にして、何のことはない、作成したケーブルにホームセンターで買ってきた住宅の外壁ルーフィング施工に使う防水テープをケーブルに巻き付ける。
 防振用に同様のブチルゴムのテープは売っているけども、幅40mm厚み3mmで1mで500円前後なのに対し、こっちは幅50mm、厚さ1mmで10mで1000円前後。重ね使いをして、3mm稼いだとしても防水テープの方がお買い得。
 先々月まで建築屋だったのでこう言う商品は見つけるのが得意、というか損をしない。
 たっぷりあるので、やはり3枚使いをして3mm厚で先に作成したケーブルを包んでゆく。どうせこうするなら、外側のシールドはブチルゴムの外側にすれば良かった。
 そして、その外側にはベトベトするのでラップで包み(他にもっといい方法あるのかしら)絶縁用のケーブル編みチューブを被せて完成。
 改造にかかる費用は網チューブが1mあたり350円弱、そしてブチルゴムテープが1000円前後で、1.5mのケーブルの改造費が2本で2500円でおつりが来た。
 時間的には1.5m2本で大体1時間弱の作業時間。
 結果はと言えばこれは大きな効果があった。
 防振対策をした人がよく言うように、付帯音が減ってスッキリした。ひびきの一つ一つが滑らかであたたかい。それでいて透明感も増したのでホールの奥行きがメガネを拭いたように視界がスッキリして何事もくっきり鮮やか。
 各段に音の分離が良くなったので、大編成のオーケストラで弦のアップボウ、ダウンボウも、各パートの対位法的に旋律が絡まる綾とその調和、そして弦楽器になぞられた木管のフレージングがこんなにも鮮やかにきこえるというのが凄い。
 Jazzでもドラマーのスティック裁きが見えるような鮮やかさと立ち上がりの良さは大いに満足感を与えてくれたし、シンバルのスカーンと抜ける感じや、シンバルそのものの厚みを感じる充実感。またピアノが改めて打楽器だったんだと感じた。
 
 音の輪郭が鮮やかになった分、低音のもやもやも締まり、スケール感が大変素晴らしい。
 このケーブルはなんだかんだと結局2本で5000円以上かけてしまったのだけど、でも市販の3,4万円クラスを凌駕した改造前がそれを遙かに上回るものとなったわけです。
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 もともとこんなオカルト的な事には懐疑的ではあるのだけど、やはり防振対策は大事と言うことで。
 LINN SI 12/UBは我が家ではお払い箱になり、貸し主には丁重にお返し致すことと相成りました。

by yurikamome122 | 2015-03-10 11:14 | オーディオ

インター・コネクトケーブル自作

 インターコネクトケーブルを自作してみた。
 通常のシールド線構造のもいいのだけど、とある先達から「シールド線はシールドしないもん」という指摘があり、つまりノーマルモードノイズはシールドされるけども、それはわりとアンプ内でも処理できる。
 問題はコモンモードノイズとのこと。そのコモンモードノイズは通常の同軸の構造ではシャットアウトできないとのこと。
 と言うことになればスターカッドが有効との教えをいただき早速試してみたわけです。

c0021859_17203760.jpg オヤイデでお買い得と書いてあった縒り線を買い、先達の教え通りに縒り線の縒り方向と逆方向に二本の縒り線を更に縒ってゆく。
 そしてプラグを付けて完成。
 結果、DACとプリの間で試してみる。
 確かに定位感と響きの滑らかさは改善されたけど、何かが失われつつある気がしたので、やはりシールドしてみた。
 平編み線を被せ、その平編み線を片方のプラグのアースに接続。なんだかメタリックな蛇のようになってしまった。本当はこれも被覆絶縁した方がよいのだろうけど、とりあえずこれで試してみる。
 シールドの結果は音に芯が出て、拡がり感が更に増した。
 平編み線によるシールドの効果なのか、平編み線による防振の効果なのかはよくわからないけど、とにかくある方のご厚意でお借りしているLINN SI 12/UBといい線いってる、というか凌駕するところもあるくらい効果絶大。(当社比)
 気をよくしてプリとパワーの間にも使ってみる。こちらは更に効果が大きかった。
 一組あたりの費用は、ケーブルを作ってなお大量に余っているオヤイデのお徳用縒り線が3000円、だけど、これはたぶん数百円かな。プラグも安物で4個で1000円。あと平編み線が1500円くらい。全部で3000円前後と言ったところ。これで3,4万クラスのケーブルが作れた。(当社比)
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by yurikamome122 | 2015-03-05 17:20 | オーディオ

カラヤン/ウィーン・フィルでR・シュトラウス「ばらの騎士」

c0021859_1636895.jpg 歌と響きの目眩く饗宴。夜空いっぱいに拡がった眩い星空の下、高台から宝石箱をひっくり返したような色とりどりの街明かりが輝く夜景が拡がる。
 街の中で繰り広げられる妖しい物語の展開にあわせて、香水に咽せて、芳醇なワインが薫ったり、ろうそくの灯りが反射して輝くウイスキーグラスの氷。
 色気たっぷりの熟女の歌声、清純な少女の輝きに、女たらしのだらしなさ。
 そんな世界にほのぼの立ちのぼるウィーン・フィルの美感。
 こんなあり得ない景色がカラヤンだとできてしまう。
 それが延々続く目眩く3時間半。
 ボディラインにピッタリフィットするように羽毛で身体をなでるようなしなやかで縦横に変化する弦の響きに、それを見つめる鋭い眼差しのような弦をなぞる木管の響き。いやらしいけど、でも病みつきになる。
 大見得かますハッタリも、ドンピシャとハマる、かと思えばスピーカーからこぼれ落ちるクラクラするような甘い音楽が聴き手を酔わせ、非現実へといつの間にか身を置いている自分に音楽が終わらないで欲しいと思わせる。
 さすがのウィーン・フィルだってカラヤン以外では、他の指揮者ではあり得ないこの響き。やはりカラヤンはカラヤンであった。
 熟しすぎた果実のように不健康だけど、奇跡のようなこの1枚。

by yurikamome122 | 2015-03-05 16:41 | 今日の1曲

スタイリスティックスの「愛がすべて」

c0021859_0315768.jpg ブラックコンテンポラリーというと、コーヒーに砂糖を20杯くらい入れたような音楽というイメージがあって、ソウルの力強くもいやらしい(いや、セクシー)な雰囲気が少し洗練されて、バリー・ホワイトのラブ・アンリミテッド・オーケストラなんてどっかの航空会社のCMでバッチリハマっていて、あとジャクソン5やマービン・ゲイ、あとスティービー・ワンダーやダイアナ・ロスとかホイットニー・ヒューストンとかロバータ・フラックなんかに憧れて、でもスタイリスティックスの「愛がすべて」にはやられたというかナンというか。
 わりと幼かったあの頃、首都圏とはいえ、埼玉の田園地帯から神奈川県の緑園地帯にちょうど都心を中心にぐるっと回ったような地域で生活を送っていた田舎育ちの私に都会への憧れをかき立てるのには思いっきり充分で、黒人独特のこぶしの回った(いや、ビブラートのかかった)甘い歌声にため息をもらしていたわけであります。

 「俺は大金には縁のない普通の男、
  だからおまえにお姫様のようにはできないけど、
  でも、おまえを愛する気持ちはホンモノさ、
  おまえを命がけで守るから、
  絶対よそ見なんてしない、死ぬまで愛し続けるから、
  他には何もできないけど、この気持ちだけは絶対だ。」


 今聴くと、いかにもいかにもなんだけど、この甘さがロマンチックで豊かに感じるワケです。いろんな事に憧れていた心のひだがいっぱい刻まれている、「坂の上の雲」に向かって世界中が進んでいたあの頃、まだまだたかだか30年くらい前の話なんだけど。

 途中で左の方からヴァン・マッコイの「ハッスル」がストリングスで聞こえてきたりする。おまえ(彼女)のために「ハッスル」するってか?。

by yurikamome122 | 2015-03-05 00:32 | 今日の1曲

J・S・バッハ/カンタータ第174番「われ心より至高なるものを愛する」をアーノンクールで

c0021859_17202228.gif 年齢を重ねるとバッハやモーツァルトに共感するという御仁が我が隠れ家にお見えになった。
 バッハかぁ、なんとなく悟りの境地に近い音楽なのかも知れない気がするのだけど、キリスト教徒では残念ながらない私には、個人的なバッハのイメージは、敬虔なクリスチャンだろうけど、ロックンローラーなんだと思う。
 暗号のようなヘンテコな文字や数のパズルを「シメシメ」と思っていたかどうかは知らないけど曲に埋め込んでいたとか、昨今のビートを強調したピリオド系の演奏を聴くにつけ、あの快調なテンポ感はやっぱロックだろう。

 2曲目のアリア

 「神が最高よ、私の心の一番高いところは一緒に神様がいるし、
 神様もいつも暖かく注意深く見守って下さる。

 その事は私の最高の宝物、それは私の毎日の親切や幸せの源なの」


                                      訳:Shou Satow

って感じでどうですか?。

 冒頭のシンフォニアは弦楽合奏だけの「ブランデンブルグ協奏曲第3番」に管楽器を加えた豪華版。
 それをアーノンクールが手兵の「ウィーン・コンツェントゥス・ムジクス」たちとともに見事にシャウトしておるのです。
 ガーディナーはオリビア・ニュートンジョンのように軽やかに過ぎて、イマイチ。
 われらが鈴木雅明もなかなかいけてるのだけど、サザンオールスターズ的洗練と緩さがイマイチというかナンというか。
 やはりブリティッシュロックののような辛口のパンチとシャウト感ではアーノンクールの方が一枚も二枚も破天荒であります。
 ただ、アーノンクールはハプスブルクの末裔、オーストリア人だけどね。

 パワーアンプの最終段の考察、解析をしているのだけど、なかなか面白いというか、実は私は大いなる勘違いをしていたようで、コレクタ接地とかエミッタ接地とか、対称動作とか、私の認識は全然違っていたような気がしてきた。

by yurikamome122 | 2015-03-02 17:23 | 今日の1曲