中島みゆき 「捨てるほどの愛でいいから」

c0021859_174974.jpg 今の中島みゆきは怖い。幾多の苦難を乗り越えた彼女の人生そのもののその音楽には、有無を言わせない絶大な説得力があるのは確かなんだけど、かつての彼女の泣き節にはその苦難を乗り越える強さがあった。
 それは人生の負け組のエレジーのようで、弱虫のように聞こえて、それらを全てのみ込んで実は人生肯定の賛歌だった。
 でも、最近の彼女の歌は「薹が立つ」たというか、苦難を乗り越える術を身につけた彼女のお説教のようになった気がする。
 それはそれで説得力があるのだけど、でも、この頃の苦難を乗り越えた彼女を同情したり愚痴を聞いたりする、そして彼女と一緒に悲しんだりするいじらしい彼女はいなくなってしまった。
 でも、自分も自分の歳や自分のまわりを見れば自分自身そうだった。
 1982年のアルバム「寒水魚」より
 青木望のアレンジで。

by yurikamome122 | 2015-02-26 01:12 | 今日の1曲