打楽器四重奏団「Shun-Ka-Shu-Tho」の演奏で、ガーシュイン作曲、3つのプレリュード(編曲:藤本隆文)

打楽器四重奏団「Shun-Ka-Shu-Tho」の演奏で、ガーシュイン作曲、3つのプレリュード(編曲:藤本隆文)_c0021859_13364068.jpg 打楽器四重奏団「Shun-Ka-Shu-Tho」と言うのがありまして、たぶんまだ解散はしていないはずなんだけど、このアンサンブルのCDはナカナカですぜ。
 何年前だったか、彼らのコンサートで聴いたガーシュインの「3つのプレリュード」がとっても粋で、このコンサートで打っていたCDにも入っていて、っていうか、ビブラフォンやマリンバ、ティンパニなどの打楽器の色彩感と表現力、その澄んだ可愛い音一つ一つが、憂鬱な梅雨の曇り空から舞い落ちる雨の滴が楽しそうに陽気にスイングしていて、いろいろな表情でポロッと葉っぱから溢れ落ちる、その滴のアンサンブルのようにチャーミングでかわいくてカッコイイ。
 これを聴いていると、雨もそう悪くないもんだって、そんな気がしてくる。

 元はピアノ曲なのかどうなのか、よく知らないけど、ガーシュイン自身ピアノで演奏した録音は、と言うか演奏はあまりモダンではなく、古典的な香りがする。プレヴィンがギル・シャハムと演奏しているのが都会的な色気をたたえて心地よくスイングしていて、こういうのをたぶん「なかなかゴキゲン」というのだろうと思ったりする。
 で、これらとは全く違う世界を聴かせてくれているこの「Shun-Ka-Shu-Tho」の演奏のために、この曲を打楽器アンサンブル用にアレンジをした藤本隆文さんを知っているのは神奈川フィルを聴いている人では結構の古株。打楽器の首席で、ステージの一番後ろでティンパニの前にいつも君臨していた。
 で、この演奏でティンパニはひょっとしたら平尾信幸さん?。コンサート当日は確かそうだった。

 そしてこの日のコンサートの最後に演奏されたのは、ジョン・ケージの初期の作品で「ConstructionⅢ」。プログラムに「1940年代に、かくもダンサブルかつイカレた作品が書かれていたとは」って藤本さんが書いていた。確かにイカレている。ワクワクしながら聴いちゃった。スッゲー面白かったコンサートだった。打楽器四重奏団「Shun-Ka-Shu-Tho」の演奏で、ガーシュイン作曲、3つのプレリュード(編曲:藤本隆文)_c0021859_13395678.jpg

by yurikamome122 | 2015-06-19 13:40 | 今日の1曲 | Trackback | Comments(0)

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