メリー・クリスマス モーツァルト「踊れ、喜べ、幸いな魂よ」K.158a」

メリー・クリスマス モーツァルト「踊れ、喜べ、幸いな魂よ」K.158a」_c0021859_15384614.jpg キリスト生誕と聖母マリアをよろこぶこの曲は、モーツァルトが17歳の時にミラノで初演されて、きっとスケートの羽生弓弦のようなアッサリと凄いことをやっておきながら純粋で、屈託のなさを残すような年齢で作曲された曲なんだと思う。
 その後に演奏旅行で母を亡くし、あのヴァイオリンソナタ28番を書き、ピアノソナタ第8番を書き、やはり純粋な悲しみをまるで幼児の顔が泣き顔に崩れるようにアッサリと,それも誰もが最高に胸を締め付けるように書いて、そしてその翌年再びこの曲を改作してザルツブルグで発表している。神への感謝と最高の賛美を現して。
 人生の様々な困難や苦痛や悲しみ全てがモーツァルト自身へのかけがえのないプレゼントで、まるでモーツァルト自身そう自覚していたかのようにも感じる。
 そんな目に遭わずにすんでいるここ日本で、メリー・クリスマス。


(歌)
踊れ、喜べ、幸いな魂よ、
祝福された魂よ。
美しい歌を、繰り返し
みんなで天を讃えよう

(語り)
雲や嵐はまぶしい日の光で消え去り
ふいに穏やかな平和で正義の日々がやって来た。

(歌)
みたされていた闇夜から
喜びに満ちた夜明けがやってきた
立ち上がれ、今まで恐れていた人々よ
たくさんの百合に花を抱えて
幸せに満ちた夜明けに進もう

穢れなき乙女たちの栄光の魂(であるマリア様)
悩める心に慰めと平和を与えてください。
気持をなぐさめてください。

アレルヤ


(Aria)
Exsultate,jubilate
o vos animae beatae.
dulcia cantica canendo
cantui vestro respondendo
respondendo psallant aethera cum me.

(Recitativo)
Fulget amica dies, iam fugere
et nubila et procellae;
exortus est iustis
inexspectata quies.
Undique obscura regnabat nox,
surgite tandem laeti,
qui timuistis adhuc,
et iucundi aurorae fortunatae
frondes dextera plena
et lilia date.

(Aria)
Tu virginum corona,
tu nobis pacem dona.
Tu consolare affectus,
unde suspirat cor.

Alleluia.

ユリア・レジネヴァの歌で


by yurikamome122 | 2015-12-24 14:57 | 今日の1曲 | Trackback | Comments(1)

Commented by desire_san at 2016-02-17 10:57
こんにちは。ご無沙汰しております。
モーツァルト「踊れ、喜べ、幸いな魂よ」は私も機会があってきました。ご説明を読んで、この音楽のことをいろいろ知ることができ、改めてこの曲をじっくり聞いてみようと思います。

私は久しぶりにバッハ『のロ短調ミサ曲』を聴いてきました。私も鑑賞記とともに、以前バッハについてお話ししたときに、「ルター派のバツはがなぜロ短調ミサ曲を作曲したか」について話題になりましたので、詳しく調べて考察してみました。よろしかったらみてくださるとうれしいです。感想、ご意見などブログにコメントいただけると感謝いたします。

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