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ブンデスアレーとティタニアパラスト

 自宅前のブンデスアレー、"bunds"とは「連邦」、"allee"は「通り」なので、"Bundesallee"とは「連邦通り」というわけで、それなりに重要な道路なのかもしれない。そのあたりをせっかくなので探検をしてみたい。ブンデスアレーとティタニアパラスト_c0021859_02032907.jpg 
 旅のお供は、片道およそ小一時間と言うことで、シューベルトの交響曲第9番をもちろんベルリン・フィルの演奏で、指揮はこの際フルトヴェングラーにしてみた。あのシューベルトの「魔法の竪琴」序曲とカップリングのやつ。戦後70年以上経つ現在のベルリンでは、戦中の壮絶な演奏はもうあまり好ましくない気もしている。
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 地図を見ると「ベルリン動物園駅」から南に下り、"Bundesplatz"(ブンデス広場)を通り、地下鉄9号線(U9)の"Walther-Schreiber-Platz"駅までの、およそ3.7㎞の道路で、下には地下鉄9号線が走り片側2車線、立体交差のゆったりした道路。
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 ブンデスアレーとティタニアパラスト_c0021859_02112138.jpg"Bundesallee 1"(ドイツはどんな小道でも大概は名前があり、そして家には番地ではなく番号がある。この"Bundesallee"の記念すべき1番目の家)はと言うと、ベルリン動物園駅から1㎞ほど南下したところにある"Universität der Künste Berlin Bundesallee"(ベルリン・ブンデスアレー芸術大学)がそこに当たる。








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 その真正面には"Bundeshaus"(連邦政府庁舎)が厳かにあって、そこはまだ壁があった時代、西ベルリンの西ドイツの庁舎だった。ここは"Bundesallee 216"になっている。この"Bundeshaus"も謂れがありそうなので後ほどに。










ブンデスアレーとティタニアパラスト_c0021859_21215588.jpg そしてさらに南下すると「ベルリン天使の詩」という映画で、ある夜ピーター・フォークがコーヒーを飲んで女性と印象深い話をしていたインビス(屋台)があった"Güntzelstraße"という駅があり、その先の「ベルリナー通り」と交差して"Volkspark Wilmersdorf"と言う公園を過ぎると"Bundesplatz"。
 シューベルトの交響曲第9番を、もちろんフルトヴェングラー指揮のベルリン・フィルの演奏で聞きながらさらに南下する。その頃になると曲も佳境にさしかかり、第4楽章で気分も"Allegro vivace"。
 このブンデスアレーを遮るようにある教会の横を通り、終点のWalther-Schreiber-Platz駅にいよいよ到着、ブンデスアレーを踏破したわけだけど、なんとそのWalther-Schreiber-Platz駅の向こうに朧気ながら見覚えのある建物が!?
 近づいたらなんと"Titania Palast"って書いてある!!。え、あの「ティタニア・パラスト」だ!!。
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 今聴いている、まさにこのシューベルトの第9が1953年9月に演奏された場所だった。

 まだあったんだ!!。

 外には記念プレートがあり、
「1928年1月26日に、2000席のベルリンの閉鎖された映画館の1つとして発足した。
1945年5月26日、レオ・ボルヒャルト指揮のベルリン・フィルハーモニー管弦楽団の戦時中初の夜のコンサートが開かれた。」(でいいのかな)とある。
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 ここでは、フルトヴェングラーはもちろん、ボルヒャルトも若きチェリビダッケも活躍する檜舞台だった。そして、あの戦時中の壮絶な演奏の数々が行われたあの場所だった。
 今はこの建物は、あの激しい戦争の爪痕を私には全く感じさせてはくれなかったけど、でも歴史の証人としてなにかを語ってほしくて、帰ってからフルトヴェングラーの戦時中の録音を次々聴いてみている。戦時中の録音集は、個人的な感想として曲の再現としていいかどうかは分からないけど、でも時代の再現としては、今まだ聴くべきところがたくさんあった。
 あの頃演奏会場だった「ティタニア・パラスト」は今は再び映画館となり"Cineplex Titania"となっていて、のどかに普通の場末の雰囲気のある映画館だった。もちろん今はロックダウン中なので閉館中。だけど、いずれは入ってみたい。

 まだあったんだ、この建物は!!。

 11月から始まったロックダウンも来月の3月まで続くという発表もあり、かれこれ4,5ヶ月になろうとしているなかで、ここのところ日本からの仕事の依頼もあり、ちょっと慌ただしくブログ更新も滞っていた。
 その間、外国人局の順番もやっと回ってきて、1月の半ば過ぎには3年のビザももらえて、IDカードも手に入った。2月に入り氷点下の日が続き雪も降り、しかし半ばも過ぎると急に春の足音がきこえはじめた。


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by yurikamome122 | 2021-02-20 21:52 | ベルリン散歩 | Trackback | Comments(0)

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